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チキンリトルか用心深い楽観主義か

トップの努力 (“Strive for the Top”, JPM® Jan/Feb 2005)

プロパティマネージメント業務を束ねるリーダーシップの本質とは?
by Bridget McCrea

チャック・ローウェン(CPM®)、空軍を出た後、新しいリーダーとしてプロパティマネージメント業に就いたとき、彼が感じた責務は想像以上のものであった。ローウェンが属した、デンバーを拠点に置く都市開発事業団は、当時、セクション236プログラム居住物件の開発を行っていた。ローウェンは低所得者向け物件から、徐々に高所得者物件のマネージメントに移り、居住系1,500戸、小売250,000平方フィート、オフィス500,000平方フィートを監督するようになった。

「会社のオーナーは、私を建設監督者とマネージャーの役割に抜擢した。」と、ローウェンは語る。ローウェンは今ではデンバーにあるコールドウェルバンカーコマーシャルの副社長であり、COO(Chief Operating Officer)である。「当初はリーダーシップの経験は全くなかった。しかしそれほど経たないうちに、開発、入居、日常業務などすべての責務をこなしている自分がいたよ。」

試行錯誤とローウェンを信頼する仲間たちからの助力によって、ローウェンはプロパティマネージメント業に生涯のキャリアを見いだしつつある。彼は今日、12人のプロパティマネージャー、8人の簿記係、3人の管理アシスタントを監督している。ローウェンは今の会社には1990年に入社し(当時の社名はアメリカンスペクトラム)、彼の今の成功は、正しい知識に支えられた情熱によってもたらされたものだと確信している。

「私にはやるべきことを必ずやり遂げるためのエネルギーと、成功のための真の情熱を持っている。」ローウェンは語る。「過去34年間、私のチャレンジを支えたのは、私のパーソナリティから来る、全く固有の情熱とリーダーシップのスキルだ。」

効果的リーダーシップ
ひとりもしくは複数のリーダーが全体のプロセスの主導権を持つ、それが会社運営の土台となり効率的に行われれば、どんな会社でも成功する。今日更なるリーダーシップが求められるのは、経済、顧客の要求、競争、不動産価値のサイクル、それぞれの変化をリーダーが見通す必要があるためだ。

「良いリーダーシップとは、成功と失敗、そこそこのパフォーマンスとすばらしいパフォーマンス、また、存在的能力を発揮できるか否か、などを分ける決定的要因である。」クリストファー・リーは語る。リーはロサンゼルスにある不動産コンサルティング会社であるセル&アソシエイツ社の社長であり、CEOである。「良いリーダーシップはまた、競争優位をもたらす、ビジョンとバリューを形作る。」

今日の最も効率的なリーダーはかつてのリーダーとは異なり、変わっていく環境に適応する能力を持っている。彼らは変化というものを、“予想外の出来事”よりむしろ“ありえる出来事”ととらえ、新たな状況に“反応する”よりむしろ“予測する”能力を持つ。常に活発な役割を持つ。リーダーの役割は、皆に安全で安定した働く環境を保証するだけではない。

それ(リーダーの役割)はまた、勤勉さと挑戦することをためらわないことを含む。「最高のリーダーは一日24時間どんな状況でも部下がコメントを求めることができる存在である。」リーは言う。「(リーダーは、)この複雑で競争の激しい時代には、部下を勇気付け、権限を与え任せることの重要性を知るべきだ。」

キャシィ・マッケナハーモン(CPM®)は、ミネアポリスにあるマッケナマネージメント&マーケティング社の社長だ。「社員の忠誠心の高さは、優れたリーダーシップを示すものである。」彼女は言う。優れたリーダーが舵取りをするとき、団結はより高まる。その結果による生産的な社風が、会社を成功に導くことになる。

「会社が良いリーダーシップを求める文化をもつならば、そこで働く人は誇りと情熱を持って職務をこなすようになる。詰まる所、頼られるトップがいるかどうかである。」マッケナハーモンは語る。「リーダーシップがない職場は、給料日まで無駄に時間を費やすための休憩所になる。」

キーとなる資質
レナード・フレンキルJr.(CPM®) に今日の不動産業界が良いリーダーシップを求めている理由を尋ねれば、彼はおそらく、「空気がなぜ大事か分かるか? 」とたずね返してくるだろう。ボルチモアに拠点を置く、ワシントンプレイスマネージメントの副社長である彼は、ほぼ全ての良いリーダーが持つ特性として、コミュニケーションスキル、顧客サービスの意識、そして部下のコーチとしての役割と、それと同時にいつでも学ぶ側にまわれる態度、を挙げる。

最高のリーダーはまた、会社の全ての業務に一貫して皆に示せるバリューと信条を持っている。それらがビジョンとなり「可能性を実現する」原動力になる。フランキルが言うように、リーもまた皆に自分の考えを正確に伝えられる洗練されたコミュニケーション能力の必要性を感じている。

「リーダーは知識があるが、同時に全ての答えを知っているわけではないということを自覚している。」リーは言う。「また部下の長所を使って最大利益をあげることができなければならない。」

マッケナハーモンが挙げるその他のキーになる資質として、最近のエンロンのようなスキャンダルを考慮すれば、商取引と従業員どちらにも正直に対応することができなければならない。チームに一貫した方向性を求めることと、チームの一人一人の要望を尊重することは等しく重要である。

「あなたが進む方向に皆がついてこなければ、リーダーとはいえない。」マッケナハーモンは語る。「最高のリーダーが示すビジョンは、誰の目からも明確で、誰もがそれがゴールにつながることを理解できるものである。」

リーはリーダーに昇格される人々が、リーダーとしての資質からではなく、その社員を引き止めるためだとか、その社員が友達関係を築くのがうまいからという理由によってリーダーになっていったのを数多く見てきた。これは大変危険な習慣である。なぜなら、彼らは今までの生産的だった役割からふさわしくないかもしれないリーダーという地位を持ったがために居場所をなくす、ということになりかねないからである。ふさわしくない人材をリーダーのポジションに置くのは、最高の結果で今までの成果を維持する、多くの場合は成果を出すどころかマイナスの効果を持ってしまう、とマッケナハーモンは言う。

「ダメージはすぐに表に出る。修復するのは非常に難しい。」マッケナハーモンは言う。「3,6ヶ月以内で、従業員のやる気のなさ、リーダーの恐怖と混乱は目に見えてくるでしょう。そのチームのタスクも制御不能になります。」

そのような失敗に陥らないために、会社側は社員とのコミュニケーションを定期的にとるべきだ、とマッケナハーモンはアドバイスする。それに加え、職務内容説明書の作成、あらゆる疑問要望(賃上げや昇格)について話しあう、リーダーに「リーダーとしてもっと良い仕事ができるはずだ。」などの厳しい用件も出す。そして、リーダーシップの各項目についてフィードバックを行い、リーダーとチームの正直な交流を促進させる。

生まれ持ってのもの? 経験で得られるもの?
リーダーが生来のものか、その後の人生で作られるものか。人によって答えはそれぞれでしょう。しかし次のことには多くの人が同意するでしょう、「生来のリーダーであるラッキーな人もいるだろうが、それがそうではない人たちもビジョンを持つリーダーになれる、ということを否定する理由にはならないはずだ。」

「ビジョンを持ったリーダーはしばしば生まれつきのものであり、作られてはいない。」リーは言う。「しかし誰もが育て伸ばすことができるリーダーの資質を持っている。」例を挙げれば、一人の社員が2人または3人ほどのチームをまとめる。緊急事態に一人の平均的な能力の社員が責任を引き受ける。

それらの存在的リーダーの長所を引き出すためのはじめの一歩は、継続して利用されるリーダーシッププログラムを作成するべきだ。ジョン・チェプラック、ネバダを拠点にしたリクルーティングとマネージメントのソリューションを提供するリアルエステイトリクルーターズ社の共同創設者、は言う。すでにリーダーシップの片鱗を見せている社員には、チャンスを与える。しかし昇格させた後3ヶ月を、会社が求めるものを提示し適正をチェックする時間としてもつべきだ。自由に判断させるのはその後になる。

「あまりにも多くの会社がビジョンを意識させる前にリーダーのポジションを与えてしまっている。」チェプラックは言う。「90日を適正確認、ビジョンに準じた行動ができるかの確認に使われるべきです。」

プロパティマネージャーとして30年の経験をもつローウェンは、効率的なリーダーは自分の責務に情熱を持って取り組むだけではなく、スタッフのウォンツとニーズに対し深い同情の気持ちを持つものだ、と考える。例を挙げれば、看病が必要な子を持つ一人親が早く帰宅する必要があることを理解する。家族のバケーションのため2日のオフをとらせる。

ローウェンは現在、潜在的リーダーを探すことに時間を費やしている。彼が探しているのは、精力的で自分から物事をはじめることができる、情熱と誇りを持って仕事に取り組む、監視されることをほぼ、またはまったく必要としない人材である。彼はまた、「CPM」など名前の後につけることのできる資格を、忠誠や安定性を示す経歴書と同等に考慮するつもりだ。

「私は過去10年に15や20の経歴を持つ履歴書を見たいとは思わない。なぜならこのビジネスは安定性が必要だからだ。」リーは言う。彼はもっと深く突き詰める(安定性のある人材を得るため)。ボランティアをするなどで社会に貢献するというのは、彼が好む用件だ。「リーダーとして社会に還元することを意識できるものは人生のクオリティーを持っている。それは教えられてできるものではない、なぜならそれは心の底から来るものだからだ。」

ブリジット・マクリア(bridgetmc@earthlink.net)は、フロリダを拠点に活動するフリーライターである。

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